トレントって結構やってる人が多そうだけど、なんで捕まらないの?
個人のトレントが見張られてるわけじゃないし、著作権者が告訴しないと捜査がはじまらないからだろうね。
トレントで捕まる人は、不法行為が明るみに出たことで捜査されたからです。わざわざ不法行為をSNSで自慢したり、著作物を閲覧できるサイトを作ったり。
でも、個人的にトレントしている程度なら、それが捜査の対象になることはありません。日本では、インターネット通信は「通信の秘密」によって守られているし、個人のネット接続を見張るようなことはしていないからです。
とは言っても、トレントするときはVPNを使う方法で安全を確保するのが必須です。ログを残さないVPNを使えば、追跡することは実質的に不可能になります。
目次
トレントなぜ捕まらない?
- 個人的なトレントをわざわざ監視していないから。
- その作品の著作権者が告訴していないから。
- 常習性がなかったから。
- ログの残らないVPNを使っているから。
トレントは、それ自体に何も問題はなく、ファイル共有の方法のひとつとして使われているものです。
しかし、トレントで著作物をDL・ULすることには問題があります。
著作権で保護された作品(漫画、アニメ、音楽、映画など)をファイル共有すると法律違反となります。
ただ、トレントでのファイル共有は多数の人によって日常的におこなわれており、こうした個人的なトレントは見過ごされた状況にあると言えます。
個人のトレントを監視しない
個人的におこなっているトレントについて、一つ一つの通信内容を監視することはできません。
日本では、インターネット通信は憲法第21条「通信の秘密」によってプライバシーが保護されるように規定されているためです。
つまり、トレントでファイル共有しているかどうかを見張るようなことはしていないし、できないということです。
ただし、あからさまに法律違反がおこなわれているときには、捜査機関が動きます。
たとえば、著作物を不特定多数が閲覧できるサイトを運用したり、著作物を大量にULするような行為が明るみに出ると、それは野放しにされません。
しかし、個人的にトレントでファイル共有している程度なら、いちいちそれが捜査の対象になることはないわけです。
著作権者が告訴してない
作品(漫画、アニメ、音楽、映画など)の著作権者が告訴していない場合は、捜査機関も動くことができません。
ときどき、「著作物を不特定多数に配布して罰せられた」というようなニュースが報じられます。
著作物を無断で配布されたことに対して著作権者が告訴したことで、捜査がはじまって罰せられた事例は多くあります。
トレントのようなファイル共有で著作物をDL・ULした場合も、それが大量であれば著作権者が告訴する可能性も高くなるでしょう。
ただ、作品が不法にDL・ULされたことを著作権者が知ることになる場合とは、作品を大量に閲覧できるウェブサイトの存在や、不法行為を暴露した情報がネット上で見えた場合です。
個人的にトレントしている様子が著作権者に知られることは、通常ではまずあり得ないでしょう。
ログなしVPNを使っている
トレントで著作物をファイル共有していることが明るみに出たことで捜査されたとしても、その通信のログ(IPや履歴)が残っていなければ証拠が揃いません。
インターネット通信はIPアドレスが個人に紐づいています。その通信のログが捜査で一致すると証拠になります。
しかし、インターネット通信を秘匿化するVPNを使ってトレントした場合は、VPN切断と同時にログが破棄されるため通信の痕跡が残りません。
つまり、ログなしVPNを使った場合は、捜査機関も追跡するのが困難になるというわけです。
ログなしVPNを使ってトレントする方法は、万が一、間違って著作物をファイル共有したときの安全策とも言えるでしょう。
ログなしVPNって?そんなVPNあるの?
ある。ノーログを表明しているVPNでトレントすれば、いつ誰が接続したのか、もちろんトレントした履歴も残らないんだ。
ノーログとは
VPN側がログを保存しない(No-Log)ということ。このようなVPNはログなしVPNとも言われる。「いつ誰がVPN接続して何をした」というデータが無いため、追跡が不可能になる。
トレントがバレるのはなぜ
- 警察庁のサイバーパトロール
- 著作権者のネットパトロール
トレントがバレるのはパトロールによるものがほとんどです。
警察庁はサイバーパトロールでネット上に犯罪の可能性がある情報を事前に掴もうとしています。
もちろん、国民の通信を見張っているわけではありません。SNSやネット掲示板などの書き込みに、犯罪性があるものがあれば事前に情報入手したいという意図があります。
ただ、サイバーパトロールによって、あまりに大量の著作物をファイル共有していることが判明した場合は、著作権者に通知して告訴を促し刑事事件にすることがあります。
また、著作権者もネットパトロールをおこなって、著作物に対する不法行為を見つけようとしています。
著作権者が使うパトロールシステム
- P2Pファインダー(主に音楽作品)
- トレントモニタリングシステム(主にアダルト作品)
- BitTorrent監視システム(主にアダルト作品)
トレントしたことがバレる原因
- 常習的にトレントで不法行為をしていた。
- SNSやネット掲示板に不法行為をおこなったことを書き込んだ。
- ログを保存するVPNを使っていた。
不法行為が知られるようになったせいで、捜査されて捕まった事例は多いです。
たとえば、不法行為を自慢したくてSNSやネット掲示板に書き込んだり、著作物を不特定多数に配布するようなサイトを運用したりすると、その不法行為は社会的に目立つため捜査の対象になるでしょう。
また、VPNを使ってさえいれば、絶対にバレないわけではありません。
そのVPNがログを保存するVPNだった場合は、利用者のIPアドレスや接続履歴が残ってしまいます。
捜査機関からログを要求された場合に、そのログが提出されれば決定的な証拠となるでしょう。
実際に、ログなしVPNだと思って利用していたのに、ログが保存されていたせいで捕まった事例があります。
また、トレントするときにうっかりVPN接続していない状態だったら、接続ログが残ることになります。そのとき知らずのうちに著作物をDL・ULしてしまうと不法行為の痕跡が残ってしまいます。
うっかりやっちゃいそうだな。
キルスイッチが付いているVPNを使えば安心さ。VPN接続が切れると同時にネット接続も切ってくれるからね。
キルスイッチ
VPN接続が切れたときに連動してネット接続も切れる機能。「いつの間にかVPNが切れたままトレントしていた」という凡ぼんミスを防げる。一部のVPNアプリに標準搭載されている。
トレントはバレないのか
- 大量じゃないとバレない
- 常習性がないとバレない
- VPNを使っているせいでバレない
トレントがバレないようにする方法
- トレントにはログなしVPNを使用する。
- トレント中のデータ通信量はほどほどにする。
- トレントはDLと同時にULしていることも意識する。
トレントにはログなしVPNを使うことが必須です。ログさえ無ければ、追跡することができなくなるからです。
もし、トレントでファイル共有するなら、ログを保持しないことを表明しているVPNを選ぶべきでしょう。
また、トレントで共有するファイルの容量(大きさ、数)にも気を配るべきです。
VPNでトレントした場合でも、インターネットプロバイダー側はユーザーの転送データ量を把握している点には注意しておかなければなりません。
トレントでは、ファイルをDLさせてもらう代わりに、そのファイルをまた他の人のためにULしている状態になります。
自分がULする立場にもなっていることも意識しておかなければなりません。
- トレントで扱うファイルの容量は大きくなりがちなので、ほどほどにしておく。
- トレントではDLと同時にULもしていることになるので、ログなしVPNを使う。
ファイル容量については、1日にDLするファイルの数を1つにしておく。などのルールを作るのがよいでしょう。
トレントでDL・ULしていた痕跡を残さないようにするには、ログなしVPNを使えばよいということになります。
VPNのせいで追跡は困難に
- VPN通信中のトレントの内容を知ることはできない。
- VPN接続ログが無いせいで、いつ誰がVPNを使ったのか追跡できない。
- 使用状況ログが無いせいで、トレントしていたことすら分からない。
ログなしVPNをトレントに使うと、利用者の追跡はきわめて困難になります。
VPNで通信すると接続サーバーまでの通信網がトンネル化されるため、第三者がその通信の内容を知ることはできません。
そのため、パトロールにも引っかからなくなります。
さらに、ログなしVPNの場合は、接続サーバーに利用者の接続ログ(IPアドレスや履歴など)が保存されないため、いつ誰がVPNを使ったのかを追跡できなくなります。
使用状況ログも残らないため、トレントしていたことすら分からないということです。
トレントするときに使うVPNは、ログなしVPNであるべきです。VPNで安全にトレントする方法はこちらの記事で解説しています。
まとめ
- トレントでのファイル共有は多数の人によって日常的におこなわれており、こうした個人的なトレントは見過ごされた状況にある。
- トレントでファイル共有しているかどうかを見張るようなことはしていないし、できない。
- 個人的にトレントしている様子が著作権者に知られることは、通常ではまずあり得ない。
- ログなしVPNをトレントに使うと、利用者の追跡はきわめて困難になる。
- トレントにはログなしVPNを使うことが必須。ログさえ無ければ、追跡することができなくなるから。
- トレントするときはVPNを使う方法で安全を確保するのが必須。