トレントするときにVPNを使ってるけど、警察から特定されることってあるのかな?
警察がVPN利用者を監視しているわけじゃないし、個人でおとなしく使っていれば目をつけられることはないよ。
VPNを使うと接続サーバーまでの通信網が秘匿化されるため、第三者は接続サーバーから先のことしか知ることができません。もちろん警察も。
ではなぜネット犯罪者は警察に目をつけられたのか。身元を特定されたのか。
- 法律をやぶって金儲けしようとするから。
- SNSや掲示板で犯罪行為を自慢するから。
- 作品の著作権者から刑事告訴されたから。
犯罪行為をおこなったことが明るみに出たから警察に捜査されて特定されます。これはVPNを使っても使わなくても、犯罪行為が明るみに出たから目をつけられて捜査されているわけです。
個人がVPNでおとなしくトレントしているくらいでは、警察が動くことはありません。
また、VPNで安全にトレントする方法なら、警察に特定される心配はありません。
目次
VPNは警察に特定されない
- VPN接続では接続サーバーまでの通信網が秘匿化される。
- 利用者のIPや接続ログを保存しないVPNサービスがある。
- 個人的なトレントの利用についてはいちいち調査しない。
トレントするときにVPNを使った場合、警察はVPN利用者を特定することはできません。
VPNによる通信は秘匿化されるため、その通信は警察にも見えず、その場で知られることもありません。
警察は、VPN通信中に犯罪がおこなわれるかどうかを見張っているわけではなく、犯罪を捜査していくなかでVPNが使われたことを知ってからその利用者を特定していきます。
つまり、警察が動くほどの犯罪行為をおこなわなければ、いちいち個人のVPN利用状況などを調査することはないということです。
VPN接続で秘匿化される
VPN接続では、接続サーバーまでの通信網が見えなくなります。
これを通信の秘匿化(トンネル化)と言います。
VPNで通信中であることが外からは見えなくなるため、「誰がどこから通信しているのか」というのを第三者が知ることはできません。
インターネットが、VPNの接続サーバーからおこなわれているようにしか見えない状態になります。
そのため、VPNで通信している本人の居場所を特定することも困難になります。
それでうちの会社はリモートするときにVPNを使う決まりになってるのか。
個人情報とか社外秘の資料をリモートで扱うときなんかは、VPNなら情報漏えいの心配がなくて安心だよね。
VPNはIPやログを保存しない
VPNサービスには、VPN接続のログを保存しないことを約束しているところがあります。
こういったVPNの接続サーバーでは、接続中のIPアドレスやログなどのデータが残らないように設定してあります。
そのため、いつ誰が通信のために接続したのかという履歴を追跡しようとしても、そもそもデータが無い。ということになります。
警察が捜査のために「接続ログのデータを出してほしい。」と要求しても、VPNサービス(会社)は「ログが残っていない。」としか返答できないというわけです。
VPNを使うならログを残さないVPNじゃないと意味ないな。
ログを取らないことを表明しているVPNサービスを選ぶようにするべきなのさ。
個人をいちいち捜査しない
警察は、VPN利用者をいちいち疑っているわけではありません。
たとえば、VPNでトレントしたとしても、まず警察がその見えない通信を掴むことはできないし、その通信で犯罪行為があったかどうかを一つ一つ調べることもしないです。
では、警察が捜査するのはどんなときかというと、犯罪行為があったという情報をつかんだときです。
- 著作権者から刑事告訴があったとき。
- 著作物を無料公開したり無断販売した行為が発覚したとき。
捜査では、犯罪がおこなわれた証拠となる通信の履歴を追跡していくことになります。
その犯罪にVPNが使われていたなら、その履歴(接続ログやデータ)をVPNサービスに要求することになるわけです。
日本中のVPN利用者の通信をひとつひとつ調べるわけないよな。
犯罪行為の捜査をしているなかで、通信履歴のデータは証拠の一つになるというだけのことなんだよね。
VPNなのに特定された原因
- VPNサービスに接続ログが保存されていたから。
- VPN接続ていたが、SNSやネット掲示板に犯罪行為を書き込みして、それが見つかったから。
- VPN接続で犯罪行為に利用した金融機関や各種サービスの登録情報から身元が分かったから。
VPNの利用者には、警察に特定されて逮捕された人もいます。
それは、VPNを利用したから逮捕されたのではなく、犯罪をしたときの通信にVPNを利用していたというだけのことです。
つまり警察は、通信履歴から当てずっぽうで犯罪を探しているわけではなく、犯罪行為の情報を入手してから捜査するなかで証拠となる通信のログを見つけ出すという流れをたどっていきます。
VPNを使っていたのに特定された原因の多くは、犯罪行為の足跡を別の場所にわざわざ残すようなことをしたからなのです。
VPNに接続ログが保存されていた
犯罪者が使ったインターネット接続のIPアドレスから特定するというのが常套手段です。
犯罪行為をおこなったときの通信がVPNだった場合は、警察はVPNサービス(会社)に接続ログのデータを要求して追跡しようとします。
VPNサービスが接続ログを保存している場合は、それが警察に提供されます。IPアドレスが容疑者と一致すれば特定されます。
でも、そのVPNサービスが接続ログを保存していない場合、それ以上追跡することは不可能になります。
じゃあ、ログが残らないVPNでおとなしく使っていれば大丈夫ってこと?
そう。個人的なVPN利用についてまで、いちいち警察は追跡してられないさ。犯罪行為が見えたから捜査がはじまることになるんだよ。
SNSやネット掲示板に書き込みした
犯罪者の油断というか、怠慢というか。SNSやネット掲示板で犯罪行為を自慢したり犯罪予告したりする犯罪者がいます。
こういったケースでは、犯罪行為を書き込んだ際のIPアドレスから特定されます。
現在、SNSやネット掲示板はVPN接続による書き込みができないように対策されています。そのため、VPNではない普通のネット接続で書き込みするしかありません。
わざわざ犯罪行為を自慢しなくてもよいと思いますが、どうしても自分の能力をひけらかしたい人は、IPをさらしてでも書き込みしてしまいます。
そのIPアドレスが容疑者と一致すると特定されます。
各種サービスの登録情報から
犯罪者がネット上のサービスに残した登録情報からも特定されます。
犯罪行為は、お金儲けしたいという動機によるものも多いです。
タダで手に入れて売りさばきたい。人をだましてお金を取りたい。といったように、どこかでお金を受け取る構造を作らなければなりません。
まさか自分の銀行口座を受け取りに使う犯罪者はいないと思いますが、外国の投資用口座や仮想通貨口座などが入金方法の一つになります。
この口座の名義から特定されます。
「不法な動画や画像を売るときにビットコインで支払いさせたせいで特定された。」という事例があります。
VPNトレントの警察の対応
警察は、VPN利用者の通信をすべて見張って犯罪行為を探しているわけではありません。それでは膨大な労力がかかってしまうし、当てずっぽうになってしまいます。
犯罪の疑いがあるという情報を得てから犯罪者を特定していくというのが順当な捜査の動きになります。
個人がVPNを使ってトレントしているくらいでは、警察が動くことはありません。
とは言え、著作権で保護された作品であることを知りながら、その作品を不特定多数が閲覧したりDLしたりできるサイトを作るなどの目立つ犯罪行為をすると警察も黙ってはいないでしょう。
トレントって警察は平気なの?
トレントは、それ自体に問題があるものではありません。
ファイル共有するための方法のひとつであり、自分の作品や資料を配布したりするのにトレントを使うのは自由です。
ただし、警察に目をつけられるようなことをすると、警察も捜査に乗り出します。
トレントで問題になるのは、著作権で保護された作品をDL・ULするような法律に反する行為をした場合です。
しかし、トレントするときにVPNを使うと使用者のIPアドレスが見えなくなるため、警察でも追跡するのが不可能になります。
それで、VPNを使ってトレントで著作物をDLする人が後を絶たない状況となっています。
VPNでトレントすれば警察の捜査を免れることはできるのか
質問:VPNを通してトレントにアクセスすると警察の捜査を免れることができるのでしょうか?VPN経由でトレントにアクセスした場合、VPNを提供している会社が検挙され、さらにVPNを提供したIPアドレスが特定できれば犯人を逮捕することができると思うのですが、なぜ逮捕されないのですか?
回答:日本とあまり親しくない国にVPNサーバーを置いた場合は、令状も国内でしか有効ではありませんし、捜査協力してくれないでしょうからそこで捜査が進みません。そういうサーバーを複数通すことでさらに難しくなります。
Yahoo!知恵袋に「なぜVPNのトレントは逮捕されないのか?」という質問がありました。
この質問者は、VPNについて間違った認識を持っているように見えます。
まず、VPNでトレントした場合にVPNサービス(会社)が検挙されるわけがありません。VPNは法律的に何ら問題がないサービスであり、通信を秘匿化する目的で一般企業でも普通に使っている技術です。
VPNサービスそのものに非はなく、VPNを利用して犯罪をした人が悪いというだけのことです。
自動車が銀行強盗に使われたからといって、自動車メーカーが検挙されるわけじゃないのと同じこと。
また、なぜ逮捕されないのかという疑問への答えとして真っ先に挙げるべきなのは、「VPNサービスが接続ログを保存していないから。」
「日本と親しくない国は捜査協力してくれない。」という回答でも間違ってはいません。ただ、VPNサーバーが置かれた国が捜査協力するかどうかではなく、VPNサービス(会社)が捜査協力するかどうかというのが適切です。
NordVPNは警察の追跡不可能
NordVPNは、あなたのオンライン活動のログを保持しません。NordVPNがユーザーのデータを記録しているのではないかとお考えですか?ご心配なく。当社はログなしのVPNサービスを提供しています。つまり、ユーザーのオンライン行動に関するデータを保存しないということです。保存しているデータ自体がないため、確認する情報も、第三者と共有できる情報もありません。
VPNサービスで長い運用実績と多数の利用者を持つのがNordVPNです。
「利用者の接続ログを保持しない」という表明をしており、専門機関からも評価されています。
接続ログを保持しないため、捜査においてログデータを要求されても「ログが残っていません。」としか回答できません。そのため、追跡することができなくなります。
こういったログなしVPNを使ってトレントする方法が安全策になります。
トレントにも使えるVPNサービス(会社)は、こちらの記事で解説しています。
まとめ
- トレントするときにVPNを使った場合、警察はVPN利用者を特定することはできない。
- VPNの利用者には、警察に特定されて逮捕された人もいる。原因の多くは、犯罪行為の足跡を別の場所にわざわざ残すようなことをしたから。
- 警察は、VPN利用者の通信をすべて見張って犯罪行為を探しているわけではない。
- VPNサービスで長い運用実績と多数の利用者を持つのがNordVPN。
- VPNで安全にトレントする方法なら、警察に特定される心配はない。